ここ数日、米大統領がベトナムを訪れたニュースで盛り上がってるニャね!
バイデン米大統領が訪れているベトナムで、
11日、両国の半導体・ハイテク・航空分野の主要企業幹部が集まるビジネス会合
イノベーション&投資サミットが開かれ、AIに関連した取引などが発表された。
ベトナムは10日、米国との外交関係を最上位に引き上げたと明らかにした。最高指導者のグエン・フー・チョン共産党書記長がハノ…
ベトナム株について考えてみましょう
ベトナムETF【VNM】とは
ヴァンエック・ベトナムETF(VanEck Vietnam ETF)は、
ニューヨーク証券取引所傘下のNYSEアーカ取引所(NYSE Arca)に上場しているETFです。
マーケット・ベクトル・ベトナムインデックスへ連動した投資成果を目指して運用設計されています。
VNMのチャート
設定日:2009年
分配利回り:0.74%
経費率:0.6%
主な組入上位銘柄
- VINHOMES JSC ORD
住宅やオフィス、商業ビルの建設・管理を行う住宅不動産事業
販売・リース・賃貸用の住宅、アパート、別荘及びオフィスを提供
- VINGROUP JSC ORD
賃貸及び販売用の建物や別荘などの不動産を開発・建設し、
住宅用不動産の投資と運営を行う
総合国際病院の運営による医療サービスや教育サービスの提供
自動車や携帯電話製造、技術研究開発
ホテル、リゾート、レストラン、アミューズメントパーク運営
- VIETNAM DAIRY PRODUCTS JSC ORD
食品加工産業、特に乳製品産業を行う企業
牛乳や乳製品の製造、マーケティング、卸売取引、小売販売
農業及び育種プロセスへの技術サポート、ロジスティクスサービスも提供
- HOA PHAT GROUP JSC ORD
主に鉄鋼セクターを行う企業
鉄鋼、鋼管および亜鉛メッキ鋼、農業、
その他の工業生産および不動産の5つの事業セグメントで構成
- JOINT STOCK COMMERCIAL BANK FOR FOREIGN TRADE OF V
ベトナム外国貿易株式会社商業銀行
様々な商業銀行サービスや、国際的な金融取引サービスの提供
ファイナンスリースや証券取引
投資銀行サービスの提供、不動産業務
2023.07.31現在
あんまりパッとしないチャートなのニャ
ベトナムが今注目されている理由
ベトナムの人口推移
出典:経産省
ベトナムの人口は2023年現在で約1億人を突破し、
世界で14位に位置しています。
2009年から2019年の平均増加率は1.14%で
東南アジア諸国の中ではインドネシア、フィリピンに次いで3番目に高い増加率です。
出生率は1990年代後半から2000年代初頭にかけてピークを迎え、その後は徐々に低下傾向にあります。
それでも、2019年の出生率は2.07人と、
日本(1.37人)や中国(1.15人)より高い水準にあります。
また近年は、経済成長が著しく、医療や教育の水準も向上しているため、平均寿命は、1990年の62歳から2020年の73歳へと延びています。
出典:世界経済のネタ帳
ベトナムの人口は今後も増加が見込まれており、
2050年には約1億2,000万人に達すると予測されています。
人口増加はベトナムの経済発展に大きな影響を与えています。
豊富な労働力を背景に、近年、製造業やサービス業の分野で急速な成長を遂げていますし、
人口増加に伴い、住宅や教育、医療などの需要も拡大しています。
注目されるGDP成長率
出典:経産省
この約10年間のGDP成長率は、
コロナの影響を受けた2020年と2021年を除くと、約6.8%ほどと非常に高水準です。
2022年は、コロナの収束に伴い経済活動が活発化したことで、
8.02%の成長率を記録しました。
今後のベトナムのGDP成長率は、5.8%~6.9%になるとIMFは予測しています。
2022年の8.02%から低下する見込みですが、
それでも主要新興国の中ではトップクラスの成長率です。
ベトナム株投資のメリットとデメリット
メリット
- 成長性が高い
ベトナムは東南アジアで最も成長力のある国の一つです。
GDP成長率は高い水準を記録していますし、
人口もASEANで第3位の規模を誇ります。
このような成長背景から、今後も高い成長が見込まれています。
- 割安
ベトナム株は日本株や米国株と比べると、比較的割安な水準で取引されています。
これは、ベトナム株市場がまだまだ発展途上にあるためと考えられます。
割安な水準で買うことができれば、
将来の成長によって大きな利益を得ることができる可能性があります。
- 為替メリット
ベトナムドンの為替レートは、
近年、対円で上昇傾向にあります。
つまり、為替差益が得られる可能性があります。
経済の成長や、日本との経済関係の深化などが、
為替レートの上昇を後押しすると考えられます。
デメリット
- 情報量が少ない
日本や米国の株市場と比べると、ベトナム株市場はまだ発展途上にあります。
そのため投資に関する情報量が少ないことがデメリットとして挙げられます。
- 為替リスク
ベトナムドンは、為替変動の影響を受けやすい通貨です。
為替レートが下落すると、投資した資産の価値が下落する可能性があります。
為替リスクを軽減するためには、為替ヘッジを行うなどの対策が必要です。
- 政治リスク
ベトナムは、単一政党制をとる共産主義国家です。
そのため、政治的な混乱や政府の政策変更によって投資に影響が出る可能性があります。
政治リスクを軽減するためには、ベトナムの政治情勢を注視することが重要です。
ベトナム株見通しまとめ
ベトナム株の見通しは、全体的には明るいと言えるでしょう。
- チャイナプラスワン戦略による海外からの直接投資の増加
- 若年層の人口増加による国内消費の拡大
- デジタル化の進展によるイノベーションの促進
チャイナプラスワン戦略とは、
中国の労働コストの上昇を背景として、
日本や韓国などの企業が製造拠点をベトナムに移転する動きのことです。
ベトナムは中国に次ぐ東南アジア最大の労働力を抱えており、
安価で熟練した労働力が供給できることから、
日本や韓国などの企業から多くの投資を集めています。
また、ベトナムの人口は、今後も増加が見込まれています。
若年層の人口増加は、国内消費の拡大につながるため、
ベトナム経済の成長を後押しする要因となります。
さらに、ベトナムではデジタル化が急速に進展しています。
2021年のインターネット利用率は73.5%と、
東南アジア諸国の中ではトップクラスの水準にあります。
デジタル化の進展は、イノベーションの促進につながり、
ベトナム経済の成長をけん引する要因となるでしょう。
このように、ベトナムの経済成長は今後も堅調に推移することが期待されます。
そのため、中長期的な投資対象として魅力的な選択肢となるでしょう。
ただし、ベトナム株への投資には以下のリスクがあることに注意が必要です。
- 政治リスク
- 経済リスク
- 為替リスク
まだ発展途上国であり、政治や経済のリスクが存在しますし、
変動しやすい為替レートにも注意が必要です。
ベトナムの経済成長の恩恵を受けやすい業種としては、
製造業、サービス業、IT・通信業などが挙げられます。
また、財務体質が良好で、競争力のある企業は、
投資対象としてより魅力的と言えます。
ベトナム株は、成長性や割安感などの魅力がありますが、
情報量の少なさや為替リスク、政治リスクなどのデメリットもあります。
これらのメリットとデメリットを十分に理解した上で、
慎重に判断することが重要です。
あくまでもメインの米国株や日本株以外に
少しだけ投資するなら、の候補ニャね!
新興国投資への全てに言える事ですが、
成長余地もリスクも、共に大きいですので
慎重に行なっていきましょう